野生の熊がたくさん出没する理由と熊の天敵となる動物

野生の熊が住宅街に出没する理由は、、、

3つが挙げられます

その3つの理由を紹介します

熊の餌がないから

1番はこれですね、餌がないのです。

山を開発して、どんどん住宅街を作っていますよね。

交通機関も住宅建設に関する技術も進展して、どこにでも家があるような日本になってきました。

そのせいで、森林がなくなり、餌の元である木の実や野草、森林に棲む小動物たちが姿を消し、餌がないため住宅街に出てきています。

熊が棲むエリアが減少しているから

戦後すぐは広葉樹林から針葉樹林への開発が巣を奪う

山の開発で熊の生息地が減っているのはなんとなくイメージがつくかと思います。

戦後すぐは、戦争中に焼失した家のために、住宅建設用の木を作るため、日本はブナ等の里山の広葉樹林の木たちを切り倒しまくって、真っ直ぐに比較的早く伸びる針葉樹(特に杉)を植えまくりました。

結果、広葉樹であるドングリの実が少なくなり、餌がなくなった挙句、広葉樹のクネクネして二股に分かれているところに巣を作れる山も激減しました。

(結果的には、杉の手入れに人件費がかかりすぎるので、今ではそれらの杉林は放置されて、海外からの木材を輸入して日本では家を建てています。安くて、かつ品質が安定しているので。日本の杉は使われなくなった挙句に、杉花粉で花粉症を増加させています)

戦後しばらく経ってからは、ゴルフ場開発のため山の木々を伐採しまくる

戦後しばらく経つと、経済が発達してきた日本ではバブル前頃からゴルフが、遊びや接待の主流となり、ゴルフ場建設がすすみました。

ゴルフ場は1つ作るだけでも、かなりの森林が伐採され動植物たちの棲み家が奪われます。農学部出身の人たちや生物好きな人たちがゴルフをやらない、またはゴルフ嫌いなのは、ゴルフのせいで、かなりの動物たちが絶滅したことを知っているからです。

ゴルフ場のために、たくさんの山が開発され、熊やその他動植物たちの棲み家が奪われました。

バブル後の海外の輸入増加による農業縮小が熊に影響

バブル後は、安いものを求めて100円均一や業務スーパーが流行っていますね。

それらは、農業にも影響があり、かなりの農作物が輸入に頼るようになりました。スーパーにはまだ、国産の野菜や果物がたくさん並んでいますが、ファミレスなどの外食産業や冷凍食品、コンビニのおにぎりやお弁当の大部分は外国からの輸入された作物によって賄われています。

それに伴い、農家も減少し、田畑も縮小衰退の一途をたどっています。

昔は森林と住宅街の間に挟まれて、見えない境界線を作っていた田畑も、農業縮小で少なくなり、田畑がそのまま放置されるならまだしも、住宅用の土地に転換してしまい、森林と住宅街の間を緩やかに隔てるものもなくなってきました。

その結果、熊や野生動物の棲み家が減ったばかりではなく、棲み家の真隣が住宅街、というような場所が増えてきたのです。

また、昔は里山と呼ばれた田畑の近くの森林も、農家や林業の方々が守っていましたが、農業も林業も衰退した今、里山自体がなくなりつつあるか、荒れ果てており、熊と人の棲み家の境界線がなくなってきています。

熊の天敵がいないから

正確に言うと熊の天敵がいないため、増えた熊の個体数を調整する動物がいないからです。

全体的に熊は減少してきていますが、相対的に見ると、森林の面積しているので、森林内での熊の数は増えるわけです。

その増えた熊を戦前は、天敵がいたため調整されてバランスがとれていましたが、熊の天敵がいない現代では、熊は増える一方です。

(全体的・絶対的数値でみると、減少してますよ)

熊の天敵とは、、、ズバリ、、ニホンオオカミです!

といっても、ニホンオオカミは戦前にヒトによって乱獲され、絶滅しています。

実は熊の天敵は、一般的には狼で、特に冬眠明けの熊は、鈍く動く事しかできず、集団で狩りをするオオカミの餌となっていました。

今でも、熊が犬を怖がるのは、オオカミの名残が犬に残っているからです。

(ただし、繋がれている犬とヒグマの関係は別です。ヒグマの餌食となります)

まとめ熊が出没する最大の原因とは

熊がたくさん出没する理由、、、

☆餌が減った

☆住む場所が減った

☆天敵が絶滅した

これらの理由を作り出したのは全て人間、私たちヒトです。

よって、熊が出没する最大の原因は人間と言えるのではないでしょうか、、、。

ヒトと熊、ヒトと野生動植物が共存できる世界を目指したいものです。

以上、読んでいただきありがとうございました★

コメント